万年筆インク紙
読みはじめて数ヶ月、ようやく読了である。こんなに時間がかかったのは、4月からこのようなこと(SNSやブログ)をしているからにほかならない。本を開いてまず、青い印字に驚く。雑誌や参考書の類を除いて、黒ではない字を読んだ記憶がない。これはウォッシャブルブルーだろうか。それにしても、なんて単刀直入なタイトルだろう。読んでみると、これ以外つけようがないとも思う。片岡義男の文章は、特に小説の場合、読みにくいと感じることが多かったが、今回は内容にも難儀した。万年筆やボールペンのペン先、或いはインク瓶の細かい描写が延々と続く。作品に登場するペンのなかで、唯一僕が持っているのがKAKUNOの万年筆だった。10本入りのカートリッジ式インクを使っている。モンブランにもパーカーにも縁がない。ノートは百均で買ったものでメーカーは不明だ。これに日記をつけているが、先述のような事情で、週記あるいは月記になりつつある。インクが出ず、カートリッジを揉んでやったりしている。普段はジグノの0.28ミリを使っている。小学生の息子に握り方が間違っていると言われ、プニグリップで矯正中である…と、あまりに小市民的な文章になってしまった。でもこれが現実。片岡義男も百均に行くことがあるのだろうか。
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