異神変奏

近藤ようこの2012年の作品である。副題に「時をめぐる旅」とある。中世に作られた土像をめぐり輪廻転生する男女の物語。現代を生きる女性が過去に遡り、土像のモデルとなった女の呪いを解く。ラストはやや夢おち的だが、読後感は悪くない。男女の情念を描いているが、この作家の画風によりいやらしくならず描かれている。おそらく時代考証がたいへんだと思うが、長年古典を材にしたものを描いてきたためであろう、自然に、流れるように描かれている。(なので寝る前にすっと読み終えることができた。)巻末に作者自身によるイラストつきの解説が載っており、ありがたい。

リインの休日

一月ほど書いてみてタイトルをあらためました。劇場或いはDVDで見た映画や、読んだ本について書いています。(20170711ブログ名変更。人生という語が仰々しすぎて…)

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